金歯・金冠の買取 ── 「捨てる前に査定」の大切さ
「金歯(インレー)や金冠(クラウン)が抜けた」「親が遺した金歯を保管しているけど、どうしたらいいか分からない」──歯科治療で使われた金は、想像以上の価値を持っています。
歯科用金合金はK20相当(80%前後の金含有率)のものが多く、現在の金相場では1本あたり数千円〜数万円で買取可能。
複数本まとめれば、数十万円になることも珍しくありません。
本記事では、歯科金属の種類、買取相場、衛生面の注意点、信頼できる業者の選び方まで徹底解説します。
「捨てるしかない」と思っていた金歯が、思わぬ臨時収入になる可能性があります。
特に2026年は金が史上最高値圏で推移しており、過去に治療で使った金歯・銀歯を売却する絶好のタイミングと言えるでしょう。
家族の引き出しや遺品の中にある「眠っている資産」を、ぜひ見直してみてください。
📌 この記事で分かること
- 歯科用金属の4つのタイプと純度
- 金歯1本の買取相場の試算
- 銀歯(金銀パラジウム合金)の意外な価値
- 歯科金属専門業者の選び方
歯科用金合金の種類と純度
「金歯」と一言で言っても種類は様々
歯科治療で使われる金属は、大きく3タイプに分類されます。
それぞれ金の含有率が異なり、買取価格も大きく変わります。
保険診療で使われる「銀歯」と呼ばれる金属は、正式には「金銀パラジウム合金」と言い、金含有率は約12%ほど。
それでもパラジウム・銀が含まれており、複数本まとめれば一本あたり1,000〜3,000円の買取になることがあります。
純金製の「金歯」は希少
「純金製の金歯」をイメージする方も多いですが、実際にK24(純金)を歯科治療に使うことはほぼありません。
純金は柔らかすぎて咀嚼に耐えられず、合金にする必要があるためです。
戦前〜昭和20年代に治療された金歯は、現代より純度が高い傾向にあります。
「祖父・祖母の金歯」を遺品から見つけたら、現代の保険診療で使われる金歯より高値が付く可能性が高いということです。
逆に近年の保険診療で作られた銀歯は、金含有率が低めです。
古い時代の高級保険外診療では、純度の高い20金以上が使われていました。
パラジウム・プラチナの価値も加算
歯科用金属にはパラジウム・プラチナ・銀などが含まれていることが多いです。
これらの貴金属の価値も買取額に加算されます。
特にパラジウムは2025年〜2026年にかけて高値で推移しており、銀歯の買取額を押し上げる要因となっています。
金歯の買取相場(2026年)
1本あたりの目安
金歯1本の重量は、サイズや種類により異なりますが2〜5g程度が一般的。
K20相当(金80%)の金歯1本(重量3g)を例に試算してみましょう。
2026年4月時点の金相場20,000円/gをベースに、業者の買取率も考慮した実額を見ていきます。
前歯のクラウンは比較的小さく軽め、奥歯のインレーやブリッジは重くなる傾向があります。
【K20金歯1本(3g)の試算】
金含有量:3g × 0.8 = 2.4g
金の地金価値:2.4g × 20,000円
= 48,000円
業者の買取率90%とすると約43,200円
複数本まとめると数十万円
1本あたりの単価は数万円程度ですが、10本以上まとめて売却すると数十万円の臨時収入になることもあります。
「亡くなった父・母が持っていた金歯」を遺品から発見した場合、想像以上の価値があることが多いです。
歯科治療歴の長い方の場合、銀歯(金銀パラジウム合金)も含めれば20〜30本以上保有しているケースもあります。
「これは銀歯だから価値ない」と思わず、合わせて査定に出すのが正解です。
金歯買取の注意点
衛生面の処理は必須
金歯は口の中で使われていたものなので、査定に出す前に必ず洗浄が必要です。
中性洗剤で軽く洗い、アルコール消毒した後にティッシュで拭き取る程度で十分。
歯石やセメントが付着している場合は、無理に削り落とさないことが大切。
査定時に業者が処理してくれるため、付着物の重量分だけ買取額が下がる程度です。
素人が削ると金部分まで削ってしまう恐れがあるので避けましょう。
歯科素材としての金属はサビにくいため、神経質に超音波洗浄機を使う必要はありません。
歯(骨)が付いたままの金歯
抜歯時に金歯ごと抜けたケースで、歯(骨)が付着したままのものも査定可能です。
業者が金部分のみを取り外して査定します。
歯の部分は丁寧に処理してくれる業者を選びましょう。
純度測定が必須
歯科金属は刻印がないため、必ずX線蛍光分析機(XRF)での純度測定が行われます。
「だいたいK20くらい」という曖昧な査定ではなく、正確に何%の金を含むかを測定して買取額が決まります。
そのため、X線分析機を導入している業者での査定が必須です。
金歯を高く売る業者選びのポイント
歯科金属専門業者を選ぶ
「歯科金属買取専門」を謳う業者があります。
これらは歯科技工所や精錬会社と直接取引しており、中間マージンが少ないため買取率が高い傾向があります。
「金パラ買取」「歯科貴金属買取」などのキーワードで検索すると専門業者が見つかります。
オンラインで写真査定+宅配買取に対応している業者も多く、自宅から完結して売却できるメリットがあります。
持参が難しい場合は、これらの宅配買取専門を活用しましょう。
大手金買取業者でも対応可能
おたからや・なんぼやなどの大手金買取業者でも、金歯の買取は可能です。
専門業者と相見積もりを取って、最も高値の業者を選ぶのが正解。
1〜2本だけなら大手の方が手続きが楽な場合もあります。
10本以上の大量売却なら、専門業者の宅配買取の方が買取率は高いケースが多いです。
歯科技工所での直接買取も
意外な選択肢として、歯科技工所が金歯の買取を行っている場合もあります。
歯科金属を再利用する技工所は、買取専門業者を介さない分、買取率が高いことがあります。
お近くの歯科技工所に問い合わせてみる価値はあります。
悪質業者に要注意
🚨 注意したい業者の特徴
・歯科金属は買取できないと拒否する(正規業者なら必ず可能)
・「歯石処理代」「特殊買取手数料」などを請求する
・純度測定の結果を見せず、「だいたい〇円」と曖昧に提示する
・身分証なしで取引しようとする(違法)
銀歯(金銀パラジウム合金)の意外な価値
「銀歯」と呼ばれているが金が含まれる
日本の保険診療で広く使われる「銀歯」は、実は金銀パラジウム合金と呼ばれる複数貴金属の合金です。
金約12%、パラジウム約20%、銀約45%、銅約20%という構成で、見た目は銀色ですが金も含まれています。
この合金は、すべての構成金属が現在高値で取引されているため、1本あたり1,000〜3,000円の買取が見込めます。
10本以上保有していれば数万円の臨時収入になる計算です。
「銀歯は価値ない」と思って捨ててしまうのは、本当にもったいない選択です。価格は近年の貴金属相場上昇により、過去とは比較にならないほど高くなっています。
パラジウムの相場高騰が買取額を後押し
パラジウムは自動車触媒に使われる希少金属で、世界的な需要が高い状態が続いています。
金銀パラジウム合金の銀歯は、このパラジウム高騰の恩恵を受けて、買取相場が10年前と比べて2〜3倍になっているケースもあります。
つまり、古い時期に治療した銀歯の方が、保管しているだけで価値が上昇している可能性があります。
20本以上の銀歯を保有している方は、ぜひ一度まとめて査定に出してみてください。
1本1本は数千円でも、まとまれば5万〜10万円超の臨時収入につながります。
遺品整理で見つけた金歯の取り扱い
親世代の金歯は高純度の可能性
遺品整理中に故人の金歯を発見するケースは少なくありません。
親世代・祖父母世代の金歯は、現代より純度が高い場合が多く、想像以上の買取額になる可能性があります。
1960〜70年代の保険外診療では、20金〜22金という高純度合金が使われていました。
こうした古い金歯は1本で5〜10万円の買取になることもあります。
遺品整理で見つけた金歯は、必ず複数業者で査定を受けてください。値段の差が大きく出やすい商品ジャンルです。
遺族の心情として「故人の歯を売るのは…」とためらう方も多いですが、使われずに捨てられるよりは資産として活かすほうが故人の意思に沿う場合もあります。
気持ちの整理がついたタイミングで、信頼できる業者に査定を依頼してみてください。
万が一、形見として一部を残したい場合は、金部分だけを抜き出してアクセサリーにリフォームするサービスを提供する業者もあります。
保管方法と査定までの準備
金歯を保管する際は、湿気の少ない場所に小袋にまとめて入れておけば十分。
経年劣化で価値が下がることはほぼありません。
査定前には軽く洗浄して、本人確認書類とともに業者へ持参または発送しましょう。
よくある質問Q&A
Q1. 銀歯(金銀パラジウム合金)も買取してもらえる?
はい。金銀パラジウム合金は金含有率は低めですが、パラジウム・銀の価値もあるため買取可能です。
1本あたり1,000〜3,000円程度。
10本以上まとめれば数万円の買取になることも珍しくありません。
Q2. 故人の金歯を遺品整理で発見、売却しても問題ない?
法的には問題ありません。
相続財産の一部として扱われ、相続人の同意があれば売却可能です。
気持ちの整理がついてから売却を検討しましょう。
Q3. 自分の口の中にある金歯を抜いて売るのは?
機能的に問題なく使えている金歯を金売却目的で抜くのは推奨しません。
歯科治療費が買取額を上回る可能性が高いだけでなく、再治療が必要となります。
Q4. 金歯売却にも税金はかかる?
金歯も譲渡所得として課税対象です。
ただし年間50万円までの特別控除があるため、利益がそれを超えなければ申告不要。
Q5. 持参時の保管・運搬方法は?
小さい袋やジップロックに入れて運搬すれば十分。
1本ずつ別の袋に入れる必要はありません。
Q6. 歯科医院で外した金属を返してもらえる?
はい。「外した金属を持ち帰りたい」と申し出れば、ほとんどの歯科医院で返してくれます。
歯科医院側で勝手に廃棄・売却することは、本来は患者の所有物を処分することになるため違法です。
治療前に「外した金属は持ち帰ります」と伝えておきましょう。
Q7. 銀歯と金歯はまとめて売却できる?
はい、同じ業者でまとめて査定してもらえます。
純度ごとに分けて測定するため、正確な買取額が算出されます。
📝 本記事の要点
- 歯科金属はすべて買取対象(銀歯含む)
- K20金歯1本で約4万円の買取目安
- 10本以上で数十万円の臨時収入も
- 査定前は軽い洗浄でOK
- X線分析機を持つ専門業者を選ぶ
- 古い金歯ほど純度が高い可能性
金歯・金冠・銀歯── 歯科治療で使われた金属は、すべて買取対象になる貴重な資産です。
「捨てるしかない」「価値ないだろう」と思って処分してしまうのは、何万円〜何十万円もの現金を捨てるのと同じ。
必ず査定に出してください。
2026年の金高値時、特に複数本まとめて持っている方は数十万円の臨時収入になる可能性があります。
歯科金属専門業者で写真査定→宅配買取という流れなら、自宅から完結して売却完了。
家にしまい込んでいる金歯があれば、ぜひ今すぐ確認してみてください。
「捨てる前に査定」を徹底するだけで、人生で何十万円もの差が生まれます。
家族との情報共有も大切です。
「実は引き出しに金歯が入っている」と家族に伝えておけば、自分が忘れても、ライフイベントの際に家族が思い出して活用できます。
歯科金属は意外に身近な「眠っている資産」。
家族みんなで掘り起こして、賢く現金化していきましょう。
歯科治療で「この金属どうします?」と聞かれたら、必ず持ち帰るのが鉄則。
本来は患者が持ち帰って自分で売却する権利があります。
歯科医院に廃棄を任せると、数万〜数十万円の資産を捨てていることになります。
2026年は金が史上最高値圏。
この絶好のタイミングで、家族の歯科金属をすべて棚卸ししてみることをおすすめします。